春おばけ

 

桜の木の下に 埋まっているものは

きっとキミが一番 欲しかったものだよ

夜になるとやってくる 白い影が

息をするたび浸み込んで ボクを溶かす

 

 優しくするって いったのに

 優しくするって いったのに

 

ゆらぎ ゆらぐ 春はおばけ

ゆらぎ ゆらぐ 春はおばけ

 

流れてゆく花弁を 掬おうとして

淡い袖を濡らす ゆめの痕に

目覚めても乾かず 風邪を引いて寝込む

生まれ変わってボクは 誰になるの?

 

 そばにいるって いったよね

 そばにいるって いったよね

 

振り向いちゃだめだよ 春はおばけ

振り向いちゃだめだよ 春はおばけ

 

 もう泣かないって決めたんだ

 もう泣かないって決めたんだ

 

ひらり ふわり 春はおばけ

ひらり ふわり 春はおばけ

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