Nekoの詩(うた)

 

にんげんってさ、とてもコワイ生き物だね

泣きたいくせに笑ったり、平気でウソをつく

 

川のよどみの釣り人たちの 糸にかかるのは

待つ人のもういない ビンとくすんだ地図

 

 空の三日月が 胸に刺さるとき

 流れてくものは 何色?

 

Nekoがなき始める 風に耳をたててごらん

Nekoがなき始める そばにいてよ、と

 

 

にんげんってさ、ヒザを抱えて生まれてくるから

歩き出すたび、ひとつ 忘れてくことがある

 

 星が消えるころ 木の葉に積もる

 こぼれてく場所が 揺れたら

 

Nekoがなき始める もう一度母を探すように

Nekoがなき始める 愛してほしいと

 

Nekoがなき始める 風に耳をたててごらん

Nekoがなき始める そばにいてよ、と

 

そばにいてよ、と そばにいてよ、と